みんこそについて
ひとりひとりの
「個性」を守って伸ばす
プロジェクトです。
2009年にスタートしたバンビプランを前身に、
これまで570人以上の子どもたちとそのご家族にご協力をいただきました。
皆様のおかげで、子どもたちの発達に関連する脳の特徴について、
たくさんの研究成果が生まれています。
今後は「みんなでこそだてプロジェクト」での研究をとおして、活動の幅を広げていきます。
子どもたちはそれぞれ
素晴らしい「個性」を
もっています。
なかには、
すぐにはわからない
個性もあります。
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子どもたちが持つさまざまな個性には、性別や身長、声、目の色、髪の色といった視覚的に分かりやすい「表面的な個性」と、好きな食べ物や得意なこと、嫌いなものといった、なかなかすぐにはわからない「内面的な個性」とがあります。子どもたちが周囲の世界をどのように見て、どう感じているかは、実は一人ひとり違っています。そんな個性のなかでも、脳の個性は非常にわかりづらいという特徴があり、ときどき五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)や友達とのコミュニケーション方法に、脳の個性が影響することがあります。
自閉スペクトラムは、
行動や感覚に特徴をもつ
脳の個性です。
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アメリカ精神医学会では、コミュニケーションや興味の持ち方、行動様式や感覚特性などに独特の特徴を持ち、社会的な支援が必要な人たちのことを「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)」として定義しています。 自閉スペクトラム症は、日本では少なくとも3%以上の子どもたちが当てはまるとも言われています。同様の特徴をもちながら、社会で活躍している方も数多く存在する一方で、学校や日常生活で困難を抱えている方もいます。特性のあらわれ方は人それぞれであり、お子さま一人ひとりの個性に合わせた早期からの支援や教育が求められています。
脳の個性によって、
得意なことと難しいことが
あります。
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脳の個性には、普通ならとても難しいこと(例えば数学や芸術)が得意であったり、逆にとても簡単なことが難しかったりします。自閉スペクトラム症の子どもたちは、友達を作ることが苦手です。私たちは普段、体についているセンサー(=五感)の情報を常に脳に送り、情報を介して周囲の世界や人とを感じています。このセンサーがうまく調整できなかったり、センサーと脳のやり取りがうまくいかなくなると、何気ない日常が苦痛に感じるかもしれません。子どもは、周囲をどう感じるかをうまく表現できませんし、助けを求めても周囲にはそれが伝わりません。
ほんのわずかな
周りからのサポートが
必要です。
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頭が混乱したり、緊張したり、不安な状況になったとき、自閉スペクトラム症の子どもたちも、私たちと同様に緊張を和らげようとします。しかし、その方法は少し変わっていて、例えば大きな声を出して騒いだり、壁に頭をぶつけて和らげる子もいます。そんな場面を見かけたら「そんなことしちゃダメ!」と彼らにストレスを与えるのではなく、コミュニケーションをとって支えてくれる良き友達の存在が必要です。周囲の見え方がユニークだからこそ、周りの人たちのわずかなサポートがあれば、びっくりするような素晴らしい個性を発揮してくれます。
その他の活動
3つの研究を柱にした
活動を行なっています。
※本プロジェクトへご参加いただいた方へ、
ご紹介させていただくことがあります
コミュニケーションをとることが
苦手な子どもの脳の特徴を研究し
「見える化」しています。
心理検査やインタビューにより、ご両親やお子さまの行動や性格の特性をくわしく調べます。これらの特徴は脳の活動が基盤となって生み出されているものであり、脳の活動をあわせて調べることで、脳の個性を見える化しています。コミュニケーションが苦手な子どもたちが生きづらさを感じるようになる前に、脳の個性に合ったかかわりや環境につなげることが目標です。
仲間と響き合い、こころを元気にする芸術活動の効果を
「見える化」しています。
芸術活動が及ぼすこころへの影響を、工学や生化学などで見える化し、たとえ言葉で表さずとも他者との関わりや共感を促す効果が得られることを、客観的な指標でフィードバックします。そして多様な子どもたちの発達特性を活かし、仲間との協働で適切な自己理解を育み、自らを癒し、伸ばす力を育てる芸術活動を企画します。
個性や多様性を認め合う学校へ
子どもたち一人ひとりの好奇心を尊重した「好奇心探究の時間」を通して、子どもたちの思い思いの活動時間と、大人も得意分野を生かしながらサポートする時間を創出します。教育学、心理学、社会学、工学などの異分野融合研究を通して、個性や多様性を大切にする学校の在り方について提案します。
よくある質問
みんこそに関するよくある質問について、
こちらをご覧ください。
- Q子どもの発達が心配です。検査の結果を教えていただくことはできますか?
- Q子どもの発達について、相談に乗っていただけますか?
- Q相談施設を紹介していただくことはできますか?
- Q予約の変更はできますか?
- Q予約当日に体調が悪くなってしまった場合、どうしたらよいですか?
- Q予約時間に遅れて行っても検査できますか?
- Q友達と一緒に検査することはできますか?
- Q病院嫌いの子どもでも参加できますか?
- Qスタッフはどんな人たちですか?
- Q付き添いは祖父母でも大丈夫ですか?
- Q計測中は映像を見るようですが、我が家では極力子どもにテレビを見せないようにしています。子どもに見せる映像を限定させてもらっても良いですか?
- QMEG測定とMRI撮像の両方が必要なのですか?
- Q費用の負担はありますか?
- Q株式会社リコー金沢事業所にコンビニはありますか?
- Q参加してみたいけれど、金沢まで行くのは難しいです。他にも同じ検査が出来る施設はありませんか?
- Q施設近辺の土地勘がないため心配です。道に迷ったときは、どうしたらよいですか?
- Q検査する子ども以外の兄弟を連れて行ってもよいですか?
- Q乳児を連れて行きますが、授乳やおむつ替えなどはできますか?
研究メンバーの紹介
- 菊知 充
- 精神保健指定医 医薬保健研究域医学系精神行動科学教授
- 森瀬 博史
- 子どものこころの発達研究センター特任教授 株式会社リコー リコーフューチャーズBU
- 池田 尊司
- 公認心理師 子どものこころの発達研究センター准教授
- 廣澤 徹
- 精神保健指定医 児童精神学会認定医 子どものこころの発達研究センター准教授
- 吉村 優子
- 言語聴覚士 公認心理師 人間社会研究域学校教育系准教授
- 植田 峰悠
- 公認心理師 臨床心理士 子どものこころの発達研究センター特任助教
- 田中 早苗
- 言語聴覚士 公認心理師 子どものこころの発達研究センター特任助教
- 長谷川 千秋
- 公認心理師 子どものこころの発達研究センター特任助教
- 三坂 好央
- 子どものこころの発達研究センター特任助手 株式会社リコー リコーフューチャーズBU
- 水谷 柳子
- 公認心理師 子どものこころの発達研究センター博士研究員
- 大兼政 由梨
- 言語聴覚士 子どものこころの発達研究センター研究員
- 笠間 瑞穂
- 言語聴覚士 子どものこころの発達研究センター研究員
- 荒谷 純子
- 子どものこころの発達研究センター修士研究員 大阪大学大学院連合小児発達学研究科大学院生
- 岩崎 純衣
- 日本学術振興会特別研究員 人間社会学域客員研究員
- 塩田 友果
- 日本学術振興会特別研究員 子どものこころの発達研究センター協力研究員
- 松本 蘭
- 臨床認知科学研究室 協力研究員
- 矢追 健
- 子どものこころの発達研究センター協力研究員 帝京大学文学部心理学科講師
- 大浦 奈央
- 子どものこころの発達研究センター事務補佐員
- 守田 陽子
- 子どものこころの発達研究センター事務補佐員
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